イベント出店向けのおすすめレジ7選｜導入費用を抑える方法も解説！

イベントや催事への出店では、会計のスピード・持ち運びやすさ・通信環境への強さが売上を左右します。とくに短期間の出店では、低コストで導入でき、現場でトラブルなく使えるレジを選ぶことが重要です。

この記事では、イベント出店におすすめのレジ7選をわかりやすく紹介するとともに、初期費用・月額費用をできるだけ抑える方法についても解説します。これから導入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。

イベント出店向けレジとは

イベント出店向けレジとは、短期の催事や屋外イベントでもスムーズに会計ができるよう設計されたレジのことで、目的に応じて複数のタイプから選べます。

アプリ型レジ

アプリ型レジは、スマートフォンやタブレットにアプリをインストールするだけで会計ができる手軽な方式です。初期費用を大幅に抑えられる点が最大のメリットで、専用機材を買わずに端末のみで運用できます。クラウド型が主流で、売上データや商品設定をオンラインで管理でき、複数日のイベントでも柔軟に対応できます。

キャッシュレス決済端末と連携すれば、クレジットカードやQR決済にも対応可能で、来場者の幅広いニーズに応えられる点も強みです。軽量で設置が簡単なため、ブースの移動やレイアウト変更にも強い一方、会場の通信環境によっては動作が遅くなる可能性があります。事前にオフライン対応やテザリング環境を確認しておくことが重要です。

レンタル型レジ

レンタル型レジは、必要な期間だけレジ本体を借りられる仕組みで、短期イベントや催事に最適です。購入すると高額なレジ本体を低コストで利用できるため、単発イベントや期間限定出店で負担を抑えたい場合に適しています。多くのレンタル業者は初期設定や動作確認、当日のトラブルサポートも提供しており、機械に詳しくないスタッフでも安心です。

シンプルなレジからキャッシュレス対応モデルまで種類が豊富で、イベント規模に応じて選択できます。ただし、返却期限が決まっていることや、長期間利用すると購入より割高になる可能性には注意が必要です。出店頻度や今後の運用予定を踏まえて判断することが大切です。

手作りの簡易レジ

手作りの簡易レジは、ノートや小型金庫を利用して運用する最も低コストな方法です。電源や機材が不要なため、屋外イベントや設備が整っていない会場でも使いやすく、操作がシンプルでスタッフ教育が不要な点が大きな魅力です。一方で売上集計を手書きで行うため、計算ミスや記録漏れが発生しやすく、ヒューマンエラーのリスクが高いという欠点があります。

また、キャッシュレス決済に対応できないため、現金を持ち歩かない来場者が多いイベントでは機会損失につながることも。小規模イベントでは有効ですが、規模が大きい場合は他のレジ方式との併用も検討する必要があります。

イベント出店向けレジの選び方

イベント出店に最適なレジを選ぶためには、コスト・機能・携帯性・操作性・サポート体制の5つを総合的に判断することが重要です。この記事では、それぞれの観点から失敗しない選び方を解説します。

導入費用が適正か

イベント出店向けレジを選ぶ際、まず重視すべきは導入費用が適正かどうかです。初期費用・月額費用・決済手数料などの総額を出店回数に合わせて試算し、最も負担が少ない方法を選ぶ必要があります。たとえば単発イベントが中心の場合、購入よりアプリ型やレンタル型の方がコストを抑えられるケースが多いです。

一方、出店頻度が高い場合は、機器購入のほうがランニングコストを下げられ、長期的に費用対効果が高くなります。また、契約期間の縛りや解約金の有無も重要です。追加費用としてキャッシュレス手数料や端末保守料が発生することもあるため、総額で見て納得できる料金体系かどうかを確認することがポイントです。

キャッシュレス決済の種類が豊富か

イベント来場者の支払い方法は多様化しているため、クレジットカード・QR決済・交通系ICなど幅広いキャッシュレス決済に対応しているかは重要な判断基準です。対応種類が豊富なほど、現場での会計がスムーズになり、購入機会を逃しにくくなります。また、決済手数料・入金サイクル・端末との連携方法も合わせて確認すべきポイントです。

キャッシュレス対応が不足していると、現金管理の負担が増えたり、会計列が長くなったりするため、イベントの満足度にも影響します。顧客層やイベント規模に合わせて、必要な決済手段を明確にし、十分なキャッシュレス対応力を持つレジを選びましょう。

持ち運びしやすいか

イベント出店では、機材の搬入・搬出が頻繁に行われるため、レジ本体が軽量で持ち運びしやすいかも重要なポイントです。タブレットやスマホを使うアプリ型レジはコンパクトで、屋台・キッチンカー・物販ブースなどスペースが限られた環境でも使いやすいメリットがあります。

また、周辺機器が必要なタイプでも、バッテリー駆動やモバイル通信対応であれば、屋外イベントでも安定して運用できます。逆に大型レジや据え置き型は持ち運びが大変で、搬入時の負担が大きくなるため注意が必要です。イベントの開催場所やブース形態に合わせて、無理なく運べるサイズ・重さかどうかを確認しましょう。

操作性に優れているか

イベント会場では、短期間でスタッフが操作を覚える必要があるため、操作性が優れているかは非常に重要です。画面が見やすく、直感的に使えるUIか、商品登録や価格変更が簡単か、会計操作が少ないステップで完了できるかをチェックしましょう。

操作が複雑なレジは、会計ミスや会計待ちの行列を生み、イベント全体の満足度を下げる原因になります。また、タブレット型レジはスマホ操作に慣れたスタッフでも扱いやすく、教育コストを抑えられる利点があります。イベントのスピード感に合った、誰でもすぐ使えるレジを選ぶことが成功のポイントです。

サポート体制が豊富か

イベントはトラブルが起きやすいため、サポート体制が充実しているかは見逃せないポイントです。問い合わせ対応時間、チャット・電話サポートの有無、当日トラブルへの緊急対応、機材交換のスピードなどを事前に確認しましょう。特に、通信障害や決済エラーが発生した場合にすぐ相談できる環境があると安心です。

レンタルレジの場合は、セットアップや現場で使えるようにする初期サポートが付いていることが多く、初心者でも安心して利用できます。サポートが弱いレジを選ぶと、トラブル時に営業が止まるリスクが高まるため、困ったときにすぐ頼れる体制かどうかは必ず確認しましょう。

イベント出店向けのおすすめレジ7選

イベント出店では、短期利用でも使いやすく、持ち運びやすく、キャッシュレス決済に強いレジを選ぶことが重要です。ここでは、コストと使いやすさのバランスに優れたおすすめレジ7選を紹介します。

スマレジ【おすすめNo.1！】

スマレジは、イベント出店との相性が非常に高く、スピード会計・キャッシュレス対応・売上管理機能がそろった高性能タイプです。クラウド型のため、リアルタイムで売上状況を確認でき、複数日開催のイベントでも管理がしやすいのが特徴です。また、コンパクトで、屋内外問わず設置しやすく、混雑時の回転率を大幅に向上できる点も強みです。

メニュー変更も簡単で、臨時イベントや期間限定出店でも柔軟に対応できます。さらに、スマレジはサポート体制が非常に強いため、トラブルが起きやすいイベント現場でも安心して利用できます。

価格・費用
・スタンダード：0円　
・プレミアム：5,500円/月　
・プレミアム プラス：8,800円/月

CASHIER【業界最安水準】

CASHIERは、業界最安水準の価格帯で利用できるPOSレジとしてイベント出店者から高い人気を集めています。初期費用がほぼ不要で、導入のハードルが低いのが最大の魅力です。スマホやタブレットにアプリを入れるだけで利用でき、会場のレイアウトに合わせて柔軟に運用できます。

また、キャッシュレス決済端末との連携もスムーズで、QR・クレジットカードなど幅広い決済に対応可能です。売上管理や商品登録など基本機能がそろっているため、「まずは低コストでレジを導入したい」という出店者に最適です。

価格・プラン
・スタータープラン　無料
・プロフェッショナルプラン　月額4,400円
・モバイルオーダープラン　月額3,000円

Airレジ

Airレジは、直感的に操作できる抜群の使いやすさと、初期費用無料で始められる手軽さが魅力です。タブレットを使った操作性は初心者でも扱いやすく、短期イベントでもスタッフ教育を最小限に抑えられます。キャッシュレス決済との連携も強力で、Airペイを併用すればカード・QR・電子マネー・交通系ICまで幅広い決済に対応できます。

また、売上管理・商品分析・在庫管理などの機能も充実しており、一度導入しておけば他のイベントでも再利用しやすい万能レジです。サポート体制も充実しているため、イベント初心者でも安心して利用できます。

価格
無料〜

おてがるレジ

おてがるレジは、その名の通りシンプルで扱いやすい操作性が特長のPOSレジで、初めてイベント出店する人にも最適です。必要な機能だけに絞った構造で、複雑な設定が少なく、短時間で利用を始められます。キャッシュレス決済にも対応しており、スマートフォンサイズの端末で決済まで完結できる点が大きな魅力です。

また、小型で持ち運びしやすいため、屋外イベント・キッチンカー・マーケットなどスペースが限られた環境にも適しています。機材が少なく低コストで導入できるため、ライトユーザー向けのレジとして非常に人気があります。

Square POSレジ

Square POSレジは、コンパクトなカードリーダーとアプリを組み合わせた高機能でスタイリッシュなレジです。入金サイクルが早く、特にイベント出店者にとってはキャッシュフローが安定しやすい点が大きな利点です。

また、クレジットカード決済に強く、タッチ決済にも対応しているため、会計がスムーズに進みます。Squareの管理画面は非常に見やすく、売上分析や商品管理が簡単に行えるのも魅力です。持ち運びも簡単で、どこでもすぐにレジを開設できる機動力がイベントとの相性を高めています。

価格目安
導入費用無料(キャッシュレス手数料のみ)
プラスプラン 月額6,000円〜

STORESレジ

STORESレジは、物販系イベントとの相性が良く、在庫管理・商品管理が強い点が特長です。複雑な商品バリエーションがある場合でもスムーズに登録でき、会計時のミスを減らせます。キャッシュレス決済との連携も充実しており、QR・カードなど多くの決済手段に対応可能です。

UIがシンプルで、初めて触るスタッフでも短時間で使いこなせる実用性があります。さらに、ネットショップ機能と連携できるため、イベント後の販売導線を作りやすく、売上拡大のチャンスを広げられる点も大きなメリットです。

USENレジ

USENレジは、サポート体制と安定性に優れたレジとしてイベント出店者から高く評価されています。機器の設置・設定から当日のトラブル対応までサポートが手厚く、機械が苦手な人でも安心して利用できます。

また、キャッシュレス決済やモバイル決済にも強く、屋外イベントでも安定した運用ができる点が魅力です。ハンディ端末型のレジも選べるため、動きながら販売するスタイルにも対応できます。USENならではの信頼性と、現場での対応力の高さがイベント運営の安心感につながります。製品のお問い合わせはこちら！

イベント出店向けレジに最低限必要な機能

イベント出店では、限られた期間とスペースの中でスムーズに会計を進めるため、レジに必要な機能を厳選して選ぶことが重要です。ここでは、最低限備えておくべき基本機能を解説します。

基本的なレジ機能

イベント出店で最も重要なのが、基本的な会計機能がスムーズに使えるかという点です。商品登録・金額入力・小計・合計・割引処理などが直感的に行えるレジであれば、スタッフが初めて操作する場合でも迷わず対応できます。また、客足の多いイベントではスピードが求められるため、画面遷移が早いことや、ボタン配置が見やすいことも重要です。

さらに、現金・キャッシュレスどちらにも対応できるタイプであれば会計トラブルを減らし、会計待ちの行列を最小限に抑えられるメリットがあります。使いやすさとスピード感を両立したレジを選ぶことで、出店当日の運営が大きく変わります。

売上管理

イベント出店では、日別・時間帯別にどれだけ売れたかを把握できる売上管理機能が欠かせません。リアルタイムで売上データを確認できるレジであれば、販売傾向をその場で把握し、商品の補充やスタッフ配置を調整しやすくなります。また、売上を自動集計できるため、閉店後の精算作業も大幅に短縮できます。

手作業での集計と違い、入力ミスや計算違いを防げる点も大きなメリットです。さらに、複数日にわたるイベントでは日ごとの比較がしやすく、売れ筋の判断にも役立ちます。短期イベントこそ効率的な売上管理が運営の質を高めます。

在庫管理

商品数が多い物販イベントでは、在庫管理機能の有無が運営効率に大きく影響します。リアルタイムで在庫数を確認できるレジなら、売切れ防止や補充タイミングの把握が容易になり、機会損失を防げます。また、商品登録と在庫が連動していれば、会計と同時に自動で在庫が減少し、管理作業がシンプルになります。

さらに、イベント期間中だけでなく、別会場で複数同時出店する際も在庫状況を一元管理できるため、販売ロスを減らし効率的な運営が可能です。特にアパレルや雑貨の出店者には必須機能といえます。

レシートプリンターとの連携

イベントでは購入証明としてレシートを求められることも多いため、レシートプリンターとスムーズに連携できるレジが理想的です。BluetoothやWi-Fiでのワイヤレス接続が可能なタイプであれば、設置場所に縛られず自由にレイアウトできます。

プリンターと連携することで、会計完了と同時に自動でレシートが発行され、顧客対応の手間が減る点も魅力です。また、レシートに店名やロゴを印字できる機種なら、ブランド認知の向上にもつながります。イベント当日は不具合が起きやすいため、プリンターとの動作が安定しているレジを選ぶことが重要です。

イベント出店向けレジの導入費用

イベント出店では、レジの導入費用が運営コストに直結するため、初期費用・月額利用料・決済手数料の3つを把握しておくことが重要です。ここでは、それぞれの費用の考え方を解説します。

初期費用

イベント出店向けレジの初期費用は、レジ本体、周辺機器、設定費用などで構成されます。アプリ型レジであれば端末さえあれば使えるため、初期費用をほぼゼロに抑えられるのが大きな魅力です。一方、タブレット・プリンター・決済端末をそろえるタイプでは2〜10万円程度かかる場合があります。

レンタル型を選べば短期利用での初期負担を大幅に軽減でき、イベントのみの利用にも適しています。機器を購入する場合は、耐用年数や複数イベントでの再利用を考えると、長期的に見てコストパフォーマンスが高くなることもあります。出店頻度に応じて購入・レンタル・アプリ型を選び分けることが重要です。

月額利用料

レジアプリやクラウド型POSサービスには、システム利用料として月額料金が発生する場合があります。無料プランでも基本機能は使えますが、在庫管理・分析機能・複数端末利用などを追加する場合は有料プランが必要になるケースが多いです。月額費用の相場は0〜1万円ほどで、出店日数が限られているイベントの場合、月単位で契約が妥当かどうかも判断ポイントになります。

一部サービスは日割りや短期契約に対応しているため、イベント期間と費用のバランスを考慮する必要があります。また、月額費用と初期費用の総額を比較し、トータルで最も負担が少ないプランを選ぶことが大切です。

決済手数料

イベント出店でキャッシュレス決済を導入する場合、必ず発生するのが決済手数料です。一般的に3〜3.5％前後が相場で、売上が多いほど手数料も積み上がります。PayPayなどQR決済、クレジットカード、交通系ICカードなど、決済手段によって手数料が異なる点には注意が必要です。

また、入金サイクルが翌日・翌週・月末などサービスによって差があり、イベント運営の資金繰りに影響します。複数の決済端末を比較し、手数料の低さと入金スピードのバランスがとれたサービスを選ぶことが重要です。現金とキャッシュレスを併用することで、決済手数料の負担を最適化する方法も検討できます。

イベント出店にレジを導入するメリット

イベント出店では、スピード・正確性・効率性が売上に直結します。レジを導入することで、会計処理から売上管理まで大幅に負担を減らし、運営をスムーズにする多くのメリットが得られます。

会計処理が早くなり、行列を短縮できる

イベント会場では来場者が集中しやすく、会計スピードが売上を左右するほど重要です。POSレジを導入することで、金額入力や計算が自動化され、会計が素早く完了します。ボタン操作もシンプルで、スタッフが不慣れでも短時間で扱えるため、混雑する時間帯でも長い行列を作りにくくなります。さらに、キャッシュレス対応レジなら現金や小銭の受け渡しが不要となり、1件あたりの会計時間を大幅に短縮できる点も大きなメリットです。結果として、回転率が上がり、イベント全体の売上向上にもつながります。

売上や在庫をデジタルで管理でき、集計がラクになる

POSレジを使えば、売上データや在庫数が自動で記録され、手書き集計よりも圧倒的に効率的です。会計のたびに売上が蓄積されるため、数字のズレが起こりにくく、閉店後の集計作業も短時間で完了します。また、売れ行きの傾向をリアルタイムで把握できるため、商品の補充タイミングも判断しやすくなります。さらに、在庫管理と連動しているレジなら、販売と同時に在庫が減る仕組みになっており、管理ミスや在庫切れリスクを低減できます。数字を正確に把握できるため、イベント運営の効率が大幅に向上します。

キャッシュレス決済に対応でき、購入機会を逃しにくくなる

イベント来場者の多くがキャッシュレスを利用する時代において、現金以外の支払い手段に対応しているかは非常に重要です。キャッシュレス対応レジを導入すれば、クレジットカード、QRコード、交通系ICカードなど多様な決済方法を提供でき、現金を持たないお客様の購買機会を逃しません。また、キャッシュレス決済は会計スピードが早く、レジ前の混雑緩和にも効果的です。決済データが自動で売上管理に反映されるため、精算の手間が減り、運営効率が向上する点も大きなメリットです。

現金管理のミスや盗難リスクを減らせる

イベント会場では現金の受け渡しや保管にリスクが伴います。POSレジを導入することで、会計時の計算間違いを防ぎ、ヒューマンエラーによる金銭トラブルを大幅に減らせるのがメリットです。キャッシュレス比率が高まれば、現金を扱う頻度が減り、盗難・紛失リスクも同時に軽減されます。また、売上がデジタルで記録されているため、実際の現金とデータの整合性チェックもスムーズです。安心して運営できる環境を整えられる点は、イベント出店者にとって大きな利点です。

イベント終了後の売上報告がスムーズになる

イベント終了後には主催者への報告や社内での精算業務が発生しますが、POSレジを使えばこれらが驚くほどスムーズになります。売上データが自動で集計されているため、締め作業が短時間で完了し、報告書作成の手間も大幅に削減できます。日別・時間帯別のデータが残るため、次回イベントへの改善点も分析しやすく、継続的な売上アップにもつながります。正確で見やすい売上レポートは、主催者とのやり取りにも役立ち、信頼性の高い運営につながることが大きなメリットです。

イベント出店にレジを導入するデメリット

​​イベント出店ではレジの導入に多くのメリットがある一方、コストや環境依存、システムリスクといったデメリットも存在します。導入前にこれらを理解しておくことで、トラブルを避けながら最適な運用ができます。

端末代や月額料金など、導入コストが発生する

イベントにレジを導入する際、避けられないのが端末代や月額料金などのコスト負担です。アプリ型レジでもタブレットやプリンター、決済端末が必要になる場合があり、まとまった初期費用がかかるケースもあります。さらに、レジアプリの利用料や決済システムの月額料金が発生することがあり、単発イベントや期間限定出店では割高に感じることもあります。特に、複数の機能を使う場合やキャッシュレス決済を導入する場合、手数料も合わせて総コストが増える点に注意が必要です。出店回数が少ない場合は、レンタルや無料プランの活用で負担を抑える工夫が求められます。

電源や通信環境が不安定な会場だとトラブルが起きやすい

レジを使うには電源や通信環境が必要ですが、イベント会場ではこれらが不安定なことも多く、動作遅延や接続エラーが発生しやすいというリスクがあります。特に屋外イベントや移動販売では、周囲の電波干渉や電源不足が原因でレジが正常に動かないケースがあります。クラウド型レジではネット接続が途切れると会計処理が進まなくなる場合もあるため、事前にオフライン対応の有無を確認することが重要です。また、モバイルバッテリーやポケットWi-Fiなど、トラブル時に備えるバックアップ環境の準備も必要になります。

システムトラブルが発生すると会計が完全に止まる可能性がある

POSレジは便利な反面、システム障害が発生した場合、会計が完全に停止してしまうリスクがあります。アプリの不具合、クラウドサーバー障害、決済端末のエラーなど、原因はさまざまです。特にイベントのピーク時にトラブルが起きると長い行列が発生し、売上機会の損失にもつながります。また、復旧に時間がかかるケースもあり、臨機応変に現金対応へ切り替える準備が必要になることも。レジ導入時には、トラブル発生時の対応方法やサポート体制をあらかじめ確認し、代替手段を用意しておくことが重要です。

イベント出店でよくあるトラブルと防止策

イベント出店では、来客数の急増や会場環境の制約などにより、レジ周りのトラブルが起こりやすくなります。事前準備と対策を行うことで、多くのトラブルを未然に防ぐことができます。

想定以上の来客で行列が発生し、会計が追いつかなくなる

イベントでは予想を大幅に超える来客が集中し、会計処理が追いつかず、長い行列が発生することがあります。防止策として、事前に高速操作ができるPOSレジを選び、商品登録やメニュー設定を事前に最適化しておくことが重要です。また、キャッシュレス決済を積極的に活用することで会計スピードを上げられます。ピークタイムに備え、スタッフを追加したり、会計専用スタッフを配置する工夫も有効です。人気商品は事前にセット販売・まとめ販売にして、会計ステップを簡略化することも混雑緩和につながります。

電波が弱く、キャッシュレス決済が利用できなくなる

屋外会場や混雑したイベントでは、通信が不安定になり、キャッシュレス決済が利用できないトラブルが多発します。対策として、事前に会場の電波状況を確認し、複数キャリアのテザリング機器を用意しておくことが有効です。また、オフライン決済に対応したレジや端末を選ぶことで、通信不良時でも最低限の会計が可能です。通信障害に備えて現金対応を確保し、QRコード決済など通信負荷の低い手段を併用することも効果的です。バックアップ回線を確保しておくことが最重要ポイントです。

釣り銭不足が起き、現金対応が滞る

現金利用が多いイベントでは、釣り銭が不足し、会計がストップするケースがあります。これを防ぐには、事前に売上予測を立て、十分な硬貨・紙幣を準備しておくことが不可欠です。とくに1,000円札や100円玉は早く減るため多めに用意しましょう。また、キャッシュレス決済を積極的に案内することで、現金使用率を下げることができます。売上が増えた際には、周辺店舗や両替所を利用し、早めに補充して釣り銭切れを防ぐことが重要です。

レシートプリンターや決済端末のバッテリー切れ

イベントでは長時間の運営となるため、レシートプリンターや決済端末のバッテリー切れが起きやすくなります。防止策として、予備のバッテリーやモバイルバッテリーを準備し、こまめに充電する体制を整えることが必要です。また、消費電力が少ない端末や、常時電源接続に対応したプリンターを選ぶことでリスクを軽減できます。バッテリー管理表を作り、スタッフが交代で確認する仕組みを導入すると、予期せぬ停止を防ぐことができます。

強風・雨などの天候トラブルで機器が故障する

屋外イベントでは、強風・雨・湿気などの影響で、レジ機器が故障するトラブルが多く見られます。対策として、防滴ケースや防水シートを用意し、機器が濡れないように保護することが重要です。また、機器に直射日光が当たると過熱による不具合が出る可能性があるため、テントや屋根の下にレジを設置する工夫も必要です。風が強い日は機材を固定し、転倒・破損を防ぐ仕組みを整えることで故障リスクを大きく減らせます。

レジスタッフの操作ミスによる過不足・売上のズレ

イベントは短期間のため、スタッフの操作習熟が十分でないことが多く、入力ミスや売上のズレが発生しやすい環境です。これを防ぐためには、操作が簡単で直感的に使えるレジを選ぶことが効果的です。また、当日までに最低限の操作トレーニングを行い、よくあるミスを事前に共有しておくことも必要です。売上管理を自動化できるPOSレジなら、手入力ミスが減り、精算作業もスムーズになります。さらに、スタッフ間で操作ルールを統一することで、会計トラブルやズレの発生を最小限に抑えることができます。

イベント出店レジを導入する流れ（レンタルの場合）

イベント出店でレジをレンタルする場合は、事前準備から当日の運用までの流れを理解しておくことで、トラブルを減らしスムーズな会計を実現できます。以下では、導入の5ステップをわかりやすく解説します。

ステップ1：出店内容に合う端末タイプを決める

まずは、イベントの規模や販売スタイルに合わせて、最適なレジ端末のタイプを選ぶことが重要です。物販中心ならタブレット型、飲食なら券売機タイプ、少量販売ならハンディ型など、用途によって最適なレジが異なります。また、キャッシュレス決済の必要性や、屋外会場での利用を想定する場合は、バッテリー持続時間・通信方式・耐久性なども考慮する必要があります。出店内容を明確にし、必要な機能をリスト化することで、後の選定がスムーズになります。

ステップ2：複数のレンタル会社から見積もりを取る

レジレンタルは会社によって費用やサービス内容が大きく異なるため、複数社から見積もりを取り比較することが必須です。料金に含まれる内容（端末一式・プリンター・サポート有無）を確認し、追加料金が発生しやすい項目もチェックしておきましょう。また、イベント期間中のサポート体制やトラブル時の対応スピードも重要なポイントです。比較を行うことで、自分の出店スタイルに最もコストとサービスが合う業者を選べます。

ステップ3：申込を行い、イベント当日の受取方法や返却方法を確認する

レンタル会社を選んだら申込を行い、受取方法と返却方法を事前にしっかり確認することが重要です。イベント当日に機材が届かない、返却手順が分からないといったトラブルを防ぐためです。配送受取・会場受取・店舗受取など、会社によって受渡方法が異なるため、自分のスケジュールに合う方法を選ぶ必要があります。また、返却期限を過ぎると追加料金が発生する場合があるため、返却ルールを必ず把握しておきましょう。

ステップ4：機材が届いたら初期設定や商品登録を行う

機材が届いたら、すぐに初期設定と商品登録を行い、動作確認を済ませておくことが大切です。イベント当日は余裕がなく、現場で設定を行うとトラブルが起きやすいため、事前準備が成功のカギとなります。商品名・価格・カテゴリ設定などは、イベント内容に合わせて最適化し、会計をスムーズにする工夫が必要です。プリンター連携やキャッシュレス端末との通信チェックも忘れずに行い、万全の状態で本番を迎えましょう。

ステップ5：運用を開始する

準備が整ったら、イベント当日にレジの運用を開始します。会計がスムーズにできる配置を整え、スタッフ全員が操作方法を理解していることが重要です。混雑しやすい時間帯を想定し、キャッシュレス決済の案内や、商品セット販売などの時短工夫を取り入れると効果的です。また、予備バッテリー・予備ロール紙など、トラブル対策を準備しておくことで、イベント中の会計停止を防げます。準備と運用を丁寧に行うことで、安心してイベントを成功へと導けます。

イベント出店向けレジの導入ならセルフレジNETへ！

これからイベント出店向けレジの導入をお考えの方は、セルフレジNETへご相談ください。

セルフレジNETでは、複数メーカーへの一括資料請求やお見積もりなどについて完全無料で行っております。

どのイベント出店向けレジを選べば良いか分からない方も、以下のリンクよりご相談いただければすぐさまぴったりのサービスが見つかります。

まずはお気軽にご相談ください。

イベント出店向けレジの導入前に確認しておきたいQ&A

イベント出店でレジを導入する際には、レンタル条件やレシート発行方法、最適なキャッシュレス決済など、事前に知っておきたいポイントがあります。ここでは、特に多い質問を分かりやすく解説します。

イベント期間が1日でもレジをレンタルできる？

レジのレンタルは、1日だけの短期イベントでも利用可能です。多くのレンタル会社では1日単位・数日単位での貸し出しに対応しており、必要最小限のコストでレジを導入できます。短期イベントの場合、機材の受け取り方法（配送・会場受取・店舗受取）や返却時間を事前に確認しておくことが重要です。また、1日だけの利用であっても、サポート体制がしっかりしている業者を選べば、当日のトラブルにも安心して対応できます。単発出店が多いユーザーにとって、短期レンタルは費用を抑えつつ機能を確保できる便利な選択肢です。

簡易レジのレシート発行はどうすればいい？

ノートや金庫を使う簡易レジを利用する場合、レシート発行機能がないため、レシートが必要な場合は代替手段の準備が必要です。一般的な方法として、市販の領収書や手書きレシートを使用するケースが多く、数百円で手軽に用意できます。また、スマホアプリで簡易レシートを作成できるサービスを併用すれば、よりスムーズに対応できます。ただし、レシートの発行頻度が高いイベントでは、Bluetooth接続の小型レシートプリンターを用意する方法もあります。お客様への信頼性向上のためにも、レシート対応の有無を事前に把握しておくことが大切です。

イベント用におすすめのキャッシュレス決済は？

イベントでは通信負荷が高くなるため、決済が早く、電波の影響を受けにくいキャッシュレス決済が適しています。特に、交通系ICカードやQRコード決済は決済スピードが速く、会計待ちを減らせる点が魅力です。クレジットカード決済も幅広く利用されますが、会場によっては通信が不安定なことがあるため、複数手段を併用すると安心です。また、入金サイクルが早いサービス（SquareやAirペイなど）を選べば、イベント後の資金管理もスムーズです。キャッシュレス決済を導入することで、現金を持たない来場者の購入機会を逃しにくくなるため、売上向上にもつながります。